陶芸と地域づくり

会社を辞めて、陶芸をはじめるために、京都の職業訓練校に通う人のブログです。

訓練校の同級生が出店すると聞いてイベントに行ってみた。

京都府立陶工高等技術専門校の同級生の人たちは、陶芸教室などに通っていた経験者の人はいますが、基本的には、まだ陶芸を「業」にはしていない人が入校しています。

が、実は訓練生ではあっても、既に自身の商品を作って販売している人が少数います。そういう人たちは、実家が窯元で制作する環境が整っていたり、いろんな方法で自身のアトリエを準備して制作をしていたりと色々です。

まだ、自分の作品を世に生み出したことがない身としては、挑戦するバイタリティや自身の作りたいものや表現したいものが見えていることに、すごく尊敬を覚えます。

 

で、そんな尊敬する同級生の1人が、奈良のイベントで出店するとのことで行ってみました。イベント名は「ちんゆい そだてぐさ」です。

chinyui.com

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小煎茶碗のロクロ挽き。

訓練をしているとあっという間に時間が過ぎていきます。1週間が始まったと思ったらいつの間にか金曜日。5月に入ったと思ったら、気づけばもう3分の2が過ぎてしまいました。1年間という訓練期間は本当に短いので、常に気を張って、たくさんのことを吸収していきたいと思う今日この頃です。

 

現在、職業訓練校での訓練では「小煎茶碗」の課題に挑戦中です。前回の課題であった「バイ挽き」と比べると丸みもありますし、何より規定のサイズを正確に作ることが難しいです。でも、少しずつですが形がそろってきて、何とか次の段階へ進めそうです。

小煎茶碗のロクロ挽き。

口の大きさ、深さが揃うように成形していきます。

次の段階と言っても、小煎茶碗の課題が終わるわけではありません。これから乾いた器を削って形を整える作業もありますし、なんならこの小煎茶碗を80個程度作らなければなりません。まだまだ先は長いです。

ただ、たくさんロクロを挽く経験ができることは本当にいいことだと感じます。粘土にはいくつか特性があるのですが、特に「可塑性(粘土に一定以上の力を加えると変形し、力を抜くと変形後の形を保とうとすること)」は理解しづらく、何度も粘土に触れて感覚を掴みたいと思っています。

いずれ職業訓練校を卒業した際、その先では、形はどうであれ「焼き物のプロ」を目指すことになると思います。そうした時に、粘土の扱い方などを経験に基づいて良く理解しておくことは間違いなく必要なことと思います。

冒頭に書いた通り、訓練が行われる1年間は本当にあっという間です。「焼き物のプロ」というのを1つ目標において、たくさんの試行・経験を通して焼き物への理解を深めることが出来るように頑張っていきたいと思います。

箸置きのデザインに3DCADを使ってみた。

時はゴールデンウィーク直前。訓練生全員に、箸置きのデザインとコンセプトを考える宿題が課されました。

tougei-chiiki.hatenablog.jp

先日の記事で書いたのですが、「箸置きを使ったことがないような人が箸置きを使いたくなる」というコンセプトでデザインを考えてみます。

今の時代、なかなか箸置きを購入してもらおうにもなかなか手が伸びづらいもの。でも、もし小さい頃から箸置きを習慣的に使っていれば、大人になっても箸置きを使い続けるかもしれない。と、いうことで小さな子供、特にボーイズが喜びそうな「スーパーカー」の箸置きをデザインします。

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一歩だけ前進です。

本日の訓練で、ついに「バイ挽き」の訓練の試験を合格することができました!全体でみるとかなり遅い方ですが何とか一歩前進です。

バイ挽きと書かれても、どんなものであるかなかなか伝わらないかと思いますので写真を載せます。バイ挽きは写真のような小さな器を作る訓練です。

写真は筆者撮影。なお、撮影日はGW前。

(写真を貼るとブログの見栄えが良くなりますね。毎日忙しくて忘れてしまいますが、これからは積極的に写真を撮りたいと思います。)

 

訓練のポイントは、同じぐらいのサイズのものを、制限時間内に、決められた数を挽くことです。ということで本日の訓練では朝9時~16時頃までの時間で、60個の器を挽きました。

60個なんて挽いたことがなかったので気合を入れますが、タイムリミットが迫るたびにどんどん焦ります。また、ずっと集中して作業をしていると16時手前でもうへとへと。最後らへんは「もうやめたい…」と思いながら挽きました。

そんなこんなで何とか時間内に60個挽くことができました。終わった後は先生に作った器を見てもらいながら感想戦です。正直、挽いた器の質は、大きさはバラバラだわ歪んでいるわでひどいものでした。が、特に直すべきポイントをご指摘いただいたあと、何とか合格をいただきました。

 

はっきり言って、技量的にはまだまだ未熟中の未熟で、まだ試験を受けずに何度も繰り返し練習を続けた方が良かったかもしれません。ただ、私はこれまでそうやって、「うーんうーん」と悩みながらその場にとどまることが多かった、いわゆる要領の悪い人間でした。ですので、こうやっておしりを叩かれながら、どんどん前に進んだ方が意外といいのかも、、と自分に言い聞かせて、次の訓練に挑みたいと思います。

入校試験の対策について(面接編)

※今回の記事は、前回の記事(筆記試験・デッサン編)の続きとなります。筆記試験やデッサンの対策について知りたい人は、前回の記事をご覧ください。

tougei-chiiki.hatenablog.jp

 

ゴールデンウィーク明け、ついに今日から訓練再開です。しかし、休み=ブランクです。なかなかうまくいきません。。

が!ブルーになる話はさておき、前回に引き続き、京都府立陶工高等技術専門校(以下、陶工専門校)の入校試験対策についてまとめていきます。

訓練の記事は明るい話題があるときに書きますね!

  • 【面接の流れ】
  • 【面接の概要】
    • 1.面接用紙の記入
    • 2.面接
    • 3.終了後、帰宅
  • 【さいごに】

 

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入校試験の対策について(筆記試験・デッサン編)

私が通う京都府立陶工高等技術専門校(以下、陶工専門校)では、入校するにあたって入校試験が実施されます。試験の内訳は「筆記(国語・算数)」「デッサン」「面接」の3種類になります。しかしこれらの試験、いかんせん情報が少ない!!試験対策しようにも、何をするべきか正直よくわからず、迷走した記憶があります。

そこで今回の記事では、私が入校試験に挑むにあたってどのような準備をしたのか、どんなことが効果的だったかをまとめたいと思います。ただ、恐らくすべて書くと長くなってしまうので、「筆記試験・デッサン」と「面接」に分けて書きたいと思います。今回はタイトルの通り「筆記試験・デッサン編」です。

※なお、今回の試験対策は令和4年度に受験した筆者の経験に基づく内容です。したがって、試験内容が変更された場合はこの限りではない可能性があります。傾向が変わっていないかを、オープンキャンパスで配られる過去問等でよく確認してから、その上で参考としていただければ幸いです。

 

  • 【筆記試験】
    • ①国語のテスト内容
    • ②算数のテスト内容
    • ③各テストの対策
  • 【デッサン】
    • ①デッサンの課題
    • ②デッサンの試験で求められるレベル
    • ③試験環境
    • ④対策
  • さいごに。
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陶工訓練校のオープンキャンパスには行ったほうがいいのか。

私が通う「京都府立等高校等技術専門校(以下、陶工訓練校)」では、夏に「オープンキャンパス」が開催されます。公式ホームページの年間行事予定を見ると令和5年度は7月15日に開催されるようです。

昨年度開催されたオープンキャンパスに私は参加し、その後1次選考で合格し今年度無事に入校することができました。その経験を元に「ぶっちゃけ陶工訓練校のオープンキャンパスって行ったほうがいいの?」というテーマで記事を書かせていただきたいと思います。

前回の記事もそうですが、今、陶工訓練校に少しずつですが見学の方がいらっしゃっているという現状があります。また、私自身の話ですが、陶工訓練校について調べてもなかなか情報が集まらなかったという過去があります。ですので、陶工訓練校への入校を検討していて、今その情報を収集している人にとって、少しでも役に立てばいいなと思います。

  • 結論:陶工訓練校のオープンキャンパスは行ったほうがいい。
  • オープンキャンパスに行った方がいい理由。
    • ①入校試験の過去問がもらえる。
    • ②けっこう大っぴらに質問に回答してもらえる。
    • ③訓練生に生の声を聞ける。
  • さいごに。
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