陶芸と地域づくり

会社を辞めて、陶芸をはじめるために、京都の職業訓練校に通う人のブログです。

小煎茶碗のロクロ挽き。

訓練をしているとあっという間に時間が過ぎていきます。1週間が始まったと思ったらいつの間にか金曜日。5月に入ったと思ったら、気づけばもう3分の2が過ぎてしまいました。1年間という訓練期間は本当に短いので、常に気を張って、たくさんのことを吸収していきたいと思う今日この頃です。

 

現在、職業訓練校での訓練では「小煎茶碗」の課題に挑戦中です。前回の課題であった「バイ挽き」と比べると丸みもありますし、何より規定のサイズを正確に作ることが難しいです。でも、少しずつですが形がそろってきて、何とか次の段階へ進めそうです。

小煎茶碗のロクロ挽き。

口の大きさ、深さが揃うように成形していきます。

次の段階と言っても、小煎茶碗の課題が終わるわけではありません。これから乾いた器を削って形を整える作業もありますし、なんならこの小煎茶碗を80個程度作らなければなりません。まだまだ先は長いです。

ただ、たくさんロクロを挽く経験ができることは本当にいいことだと感じます。粘土にはいくつか特性があるのですが、特に「可塑性(粘土に一定以上の力を加えると変形し、力を抜くと変形後の形を保とうとすること)」は理解しづらく、何度も粘土に触れて感覚を掴みたいと思っています。

いずれ職業訓練校を卒業した際、その先では、形はどうであれ「焼き物のプロ」を目指すことになると思います。そうした時に、粘土の扱い方などを経験に基づいて良く理解しておくことは間違いなく必要なことと思います。

冒頭に書いた通り、訓練が行われる1年間は本当にあっという間です。「焼き物のプロ」というのを1つ目標において、たくさんの試行・経験を通して焼き物への理解を深めることが出来るように頑張っていきたいと思います。