陶芸と地域づくり

会社を辞めて、陶芸をはじめるために、京都の職業訓練校に通う人のブログです。

丸底湯呑の沼、の話。

なんだかんだで、このブログを書くのは1ヶ月以上ぶりになってしまいました。

なぜこんなに期間が空いてしまったのかというと、ちょびっと忙しかったというのもありますが、一番の理由はそう、「丸底湯呑」という課題に四苦八苦していたからです。

なかなかうまくいかず、課題が進まない日々に心がすさんで、ブログを更新する元気が出なかったのです。

ですが、やっとのこさ課題が終わって、次の課題に進めそうなので、丸底湯呑の課題を少しだけレポートしてみたいと思います。

 

新しい道具「ダンゴ」の登場。

器をロクロでひく時は、時と場合に応じて道具をいくつか使用します。1つ前の課題「小煎茶碗」では、初めて「ヘラ」という道具を扱いましたが、今回は「ダンゴ」という道具が登場です。

ヘラ(手前)とダンゴ(奥)ちょっと汚れてます。。

ダンゴは、湯呑等の深い器を作る際に、そこまで手が届かなくなるので、手が届かないときに指の代わりとして使います。

横から見たダンゴ

指のように、断面が丸くなっています。これを内側から側面に押し付け、器の外側にある指とダンゴで器を挟み込んで、「ぐぐぐいっ」と器を引き延ばしていきます。

 

ダンゴによる地獄の日々。

「指の代わりに」なんて口では簡単に言えますが、実際には指じゃないのでなかなかうまくいきません。力加減わかんないし。。。

まあ、粘土が伸びないですし、油断するとぐにゃって器がひしゃげますし、大変です。1週間はコツが全くつかめずモンモンとしていました。

ちなみにこの間に、自分の後から丸底湯呑の課題に入った人のほとんどに追い抜かされました。じ、地獄、、

 

何とか丸底湯呑を挽けるようになる。

なんとか挽いた丸底湯呑。

でも、先生方から指導を受けながら、毎日訓練を続けると少しずつですが挽けるようになるものです。正直まだまだですが、なんとか形になってきました。

側面の中腹あたりが少しへこんでいたり、斜めになって今にも倒れそうなものもありますが…

ロクロで挽いた丸底湯呑を削ってみた様子。

少し乾かして、余計な部分を削りだしてみると、案外形になります。全部で80個。何とか作り終えました。

終わりと言いましたが、最後にしっかり作り終えているか先生のチェックが入ります。友人は80個中5個しかOKが出なかったと言ってましたし、いくつ残ることやら。。

(課題は80個作ることであり、OKの数はいくつであっても今のところは問題ないです。)

少し厳しい話ですが、今後は商品としてお客さんに出すわけで、寸法や形が違ったり、仕上げが雑だったりするとクレーム案件ですからね。どのような結果であっても受け入れようと思います。

でも、できれば10個ぐらいOKが出るとうれしいですね。