陶芸と地域づくり

会社を辞めて、陶芸をはじめるために、京都の職業訓練校に通う人のブログです。

自己紹介から訓練校入校者の属性を確認する。

先日、職業訓練校の公式ホームページに掲載された入校者内訳をもとに、どんな人が入校したのか確認してみました。

tougei-chiiki.hatenablog.jp

ただ、こちらの内容はあくまで性別、年齢といったすっごいさわりの部分というか「こういう人が訓練校に通っているんだ」みたいなのってちょっと見えにくいなって思っていました。別に見えなくても良いかもですが、将来この職業訓練校に通いたいと思う人にとっては役に立つかもしれません。実際私はどんな人が通っているかみたいなのは知りたかったですし。

ですので今回は、もう少ーしだけ踏み込んだ入校者の属性を確認してみようと思います。もちろん個人情報に配慮して、めちゃくちゃ情報にモザイクをかけて丸め込んでいますが。

【集計方法】

入校時の「自己紹介」の内容をメモしていたので、そのメモをもとに次の項目を集計してみました。

  • 出身地
  • 大学での専攻
  • 前職の職種
  • 前職の勤務地域
  • 訓練校の志望動機

自己紹介の内容なので、人によってその項目について発言していない場合もあります。ので全員の意見は反映されていません。

【集計の概要】

自己紹介は訓練科ごとにおこなわれているため、今回の集計の母数は「成形科」の30名となります。また、項目ごとに発言があった人はn値としてグラフ上に掲載しています。「訓練校の志望動機」は集計の都合上かなり丸めています。皆さんほんとはもっと様々なエピソードを話されていました。あと、あいまいな発言は全て無効にしました。確実に判別できるものだけ票数としてカウントしました。

【実際に確認していく】

①出身地

出身地(筆者作成)

1番多いのは近畿(京都府以外)ですね。京都府も加えると5人が近畿地方出身者です。次いで関東、九州の方が多いですね。まあ、発言者が16人しかいないので全員に聞いたらもうちょっとばらけるかもしれませんが。

②大学での専攻

大学の専攻(筆者作成)

やっぱり芸術系の人多いですね。その他には文学、教育、語学等が含まれます。これまた発言者11人と少ないですけどね。あと、たぶんですけど文系・理系では文系の人の方が多いです。

③前職の職種

前職の職種(筆者作成)

教育関係が一番多いですね。次いで営業、事務、学生です。窯業は2人と意外と少ないですが、実家が窯元という人を加えると、窯業にゆかりがある人はもう少し多いと思います。

④前職の勤務地域

前職の勤務地域(筆者作成)

関東地方が最も多くて次いで近畿地方、九州地方です。東京一極集中があるので関東地方が多いのは妥当と思います。出身地もそうですけど、中部少ないですね。

⑤訓練校の志望動機

訓練校の志望動機(筆者作成)

1番多いのは「手仕事・モノづくりへの興味」です。「元々PCでの仕事をしていて、もっとモノづくりのような仕事がしたくなった」みたいな意見が多かったように思います。次いで「陶芸教室、金継ぎ教室等で興味」「子供の頃の陶芸体験」「教職時代の授業(陶芸体験)」が多いです。タイミングは違えど人生の中で陶芸を体験した人が、魅力を感じて志願している場合が多いようです。

【さいごに】

せっかく集計してみましたけど、n値も少なかったりするのであんまり参考にならないかもしれませんね。自己紹介を元にしているので、項目も限定的ですし。でも、きっと誰かにとって参考になる…かも?

さて、集計結果を見ると、出身地や前職の勤務地域で中部地方が少ないんですよね。実は愛知には別の陶芸に関する職業訓練校がありますのでそれが関係しているかもしれないですしそうじゃないかもしれません。ただ、いろんな人の話を聞いてみると結構「紹介されて入校を志願した」って人が多いように感じられます。訓練校のことを紹介する際、西日本とかの窯元や陶芸教室等の窯業関係者にとっては「京都の訓練校」、中部地方や東日本の窯業関係者にとっては「愛知の訓練校」の方が、まっ先に頭に浮かぶのかもしれませんね。もしかしたら訓練校出身者も西日本、東日本それぞれに集中しやすかったりするのかも?

あと、陶芸に関する体験を通じて志望する人が多いのもちょっと面白いですね。やっぱり土に触れてみると感じる魅力があるのでしょうね。私も、訓練を通じて土に触れるといつも楽しいです。体力的には大変ですけどね。