陶芸と地域づくり

会社を辞めて、陶芸をはじめるために、京都の職業訓練校に通う人のブログです。

身体の使い方が難しい。

粘土に触れる訓練は今日で2日目。すでにこの時点で、陶芸の経験がある人やセンスがある人とそれ以外の人で進捗に差が出ています。

私は残念ながら後者の方。「菊もみ」という粘土のもみ方があるのですが、なかなかコツがつかめません。

というか、、なんか粘土に押し負けるんですよね。こう、「グイイイイ!」っと粘土を押し広げないといけないのですが、私は粘土に押し負けて体が浮き上がってしまいます。先生方の指摘を聞いている限り粘土に押し負けないようになれば、その他の課題もかなり改善すると思うのですが。。。

 

これは「力が足りない」のが原因ではないことは良くわかっています。なぜなら周りを見ていると、私よりもずっとずっと腕が細い女性の方でも、グイグイと粘土をもんでいます。これは腕の力だけでなく自身の体重を使ってもんでいる証拠です。

逆に私は体重を十分に粘土に乗せきれていません。乗せ方、わっかんねー。

 

なので訓練中、ずっと考えていました。重心が高いところにあるんじゃないかと思い、腰を落とし腹筋に力を入れてみます。悪くないけどインパクトが足りない。粘土が動き出すまでに数寸かかってしまいます。

腰が曲がって体重が後方に逃げてしまっているのではないかと思いました。ので、腰をピンとまっすぐして揉んでみますが、、ダメです。粘土が手のひらに沿って後方に転がっていってしまいます。

 

さて、講義終了直前ですが、「ぶつかってなくね?」と思いました。イメージは牛です。体重を込めるというのは、牛が寄りかかってくるのではなく、猛スピードで走ってきて闘牛士を弾き飛ばすことではないかと。

ということでもむ瞬間に肩をグイっと上げてみます。「ふう。。」っと方から息を吐くような感じです。すると、お!動きました、右手だけ。

あれ?っと思ったら左肩、上がってません。衝撃でした。自分では動かしているつもりでも、思った通りに動かないものなのですね、身体って。

もう一回意識して、両肩を挙げておとすと同時にもみます。お、いいかも。いいかもしれないぞ。犠牲になってくれた勇敢な闘牛士さんに感謝ですね。

でも、そのタイミングでタイムアップとなりました。明日に持ち越しです。

 

おそらくこういう現象が私の身体の中で大量に発生しているのでしょう。

目の前で先生にお手本を見せていただけるし、何ならすぐ近くで、お手本のビデオが延々と流れ続けています。動きはきっとこうなのだろうと、なんとなーく頭にイメージが浮かんでくるんですが、身体はその通りに動いていないんですね。

 

今の段階でできることは常に原因を考えて対策、失敗したらまた原因を考えて対策といったトライ&エラーで調整を繰り返すしかありません。

幸いに、私はそういうの嫌いじゃありません。よくわかんないけどできた、ではなく何度も何度も繰り返して理解してできた、とならないと、なんとなーくもやもやしてしまいます。

 

こういうことだから、要領が悪いとか不器用とか思われるんでしょうが、いいんです。ここは社会ではなく訓練校なのだからできるようになるまで繰り返せば。

もちろんスケジュール的な期限はありますけどね。