陶芸と地域づくり

会社を辞めて、陶芸をはじめるために、京都の職業訓練校に通う人のブログです。

友人から聞いた陶工卒業後の怖い話。

陶工高等技術専門校(以下、陶工)は清水焼の後継者を育成することを目的とした、陶芸の職業訓練校です。そこに集まるのは陶芸を職業とすることを志す人達ですので、会話の中でも自然と陶芸の話題になります。

共通の目的がある人、似通った思いがある人と話すのってとても楽しいです。そういう人たちが40人も集まって、一緒の教室で訓練するわけですから、日々の生活が楽しくて楽しくてたまりません。訓練校通ってみて良かったー。

ですが、先日友達との会話で怖い話を聞きました。陶工の卒業生は、卒業して5年以内に陶芸以外の職に就いているというのです。これは友人が陶工の卒業生から聞いた話とのこと。ホントかウソかはわかりませんが、そう言われれば「そっかー。。そりゃそうだよなぁ。。」と思ってしまいます。

なぜなら、陶芸の世界はお世辞にも給料は高くありません。それに職場は昔ながらというか、言葉を選ばずに書くと古い考え方がまだまだ残っていると聞きます。「福利厚生」なんて夢のまた夢です。そういう側面があるので、将来を考えると安定を求めて転職、というのはあり得すぎる話です。

 

卒業生が陶芸を辞めていく話。これに対して「奴らは根性が足りねぇ。おれはどんなに辛くても続けて、いつか陶芸だけで食っていくぜ!」と、真正面から反抗するのは間違いです。今は良くても、今後30、40と歳を重ねていくにつれて、ライフステージが変化していくときっと根性では越えられない壁が出てきます。結婚しているかもしれないですし、親の介護などももしかしたらあるかもしれません。私は多くの人とつながって生きているわけで、全てを投げうって自分勝手に生きるには、多くの人にお世話になりすぎてしまいました。

とはいっても、このままぼんやりと5年後を迎えて、あっさりと陶芸をあきらめるというのもダメです。必要なのは5年後を見据えた「戦略」を練ることです。行政も良くやっている5年間の計画を立てることで、今やるべきことを明確にして、来たるべき5年後に備えることが、今の私にできることではないかと思います。

 

戦略を練るのは色々と調べたりする必要があるので、これから数週間での宿題とするとして、大まかな方針だけなら今の段階でも書けることはあります。

まず、そもそも「陶芸一本で食べていくのか」です。これは「No」と声を大にして言えます。ブログのタイトルにある通り私は陶芸と「地域づくり」に興味があるので、地域づくり・地域おこしに関する仕事も何かしらやりたいと思っています(お金になるかは別ですが。)

また、このブログを始めたのも、ブログはちゃんとやれば収益にもつながると聞いたことがあったので、その練習という感じではじめてみた側面もあります。

ですので陶芸だけでなくそれ以外の収入の柱を持つことを考えているので、それを何にするのか、そのためにどのような準備が必要なのかを、今後考えていくことが必要です。

 

そしてもう1つ、陶芸との関わり方はどうするかです。陶芸を辞めていった人たちは、趣味として陶芸を続けていく道を選んだそうです。その関わり方も十分にありだと思います。仕事で続けている人と比べると、費やす時間は短くなってしまうかもしれませんが、好きなものを作りもしかすると売ることだってできるかもしれません。

ここは、明確ではないですができる限り、陶芸を仕事にしたいと思っています。今のところですが自身が作ったものが人の生活をより豊かにできると良いと思っていますし、自分自身でビジネスをすることにもとても興味があります。

じゃあ、これからどうしていく、っていうのは今後の宿題ですね。いつも思いますが、私は陶芸に関して全て見切り発車感があってあんまり良くないですね。いつも慎重派だったので思い切って動いたことは良いことだと思うのですが、無謀はダメです。

 

陶工に通っている1年間は、訓練はもちろん忙しいですが、仕事をしていた時と比べると圧倒的に時間があります。この1年間は今後の準備を進める上でも非常に大切で、ぜひ有効活用したいところです。総理、早急に戦略を練り、早期の計画立案を!